成長

今回のテーマは[成長]となりました。

 人は生まれてから成長をはじめます。この成長は死ぬまで続きます。もちろん肉体的にはある程度の年齢に達するとあとは衰えるのみですが、精神的な成長は一生続きます。年の功とはよく言ったものですね。

 具体的にいってみましょう。肉体面で言いますと、練習を繰り返すことでより速く走れるようになったり、力強くなったりします。美しさを競う競技であれば、より華麗に動くことができるようになったりします。
 松坂世代と呼ばれる世代があります。これはプロ野球選手の西部ライオンズに在籍する松坂投手と同じ世代の選手に優秀な選手がそろっているというものです。怪物と呼ばれた選手が同世代にいたことで、他の選手も高いレベルへと成長していったわけです。

 これには精神面でも同じことがいえます。類は友を呼ぶ、と申しますが、精神的に成熟した人の周りには精神的に成熟した人が集まっているように見えます。これは集まっているように見えるのではなくて、そのグループ内の人が互いに刺激をしあって精神的な成長を全員がしているのです。
 あなたの精神はあなた自身の心構えなどだけではなく、周りの人によって成長させられています。それはすなわちあなたの周りにいる大切な知人・友人を成長させるのはあなたであることを意味しています。逆に、あなたの周りのかたに問題があるとしたら、あなたに問題があるということと同義であり、またあなたが救ってあげられるものなのです。
 なぜ多くの子を持つ親が高い授業料を払って有名校に通わせたがるのか。それは勉強ができるからなどではありません。学校で学ぶ学問が社会に出ても役立つことは稀ですから。親はその子が育つ環境に対して高い金を払っているのです。

 私は世間的には大企業と呼ばれる企業に勤めているサラリーマンです。御多分に漏れず、弊社は大企業病と言える病気にかかっています。”古き良き”企業風土はまさにぬるま湯であり、誰もが企業がつぶれることなど夢にも思わず(実際には赤字)、きわめて生産性の低いことを続けています。例えば、入社何年も経たベテランが多数居合わせるにもかかわらず、無駄なミーティングや長いミーティングが頻繁に行われます。そんなぬるま湯に浸かって数年、私も大企業病にかかりつつあるようです。例にあげたこのミーティング、どうすれば改善されるのでしょう。どうすれば改善しようという意識が企業内に広まるのでしょう。そのために一体私はなにができるのでしょうか。

(本記事は以前別のblogにて与えられたテーマに沿って記事を作成するという企画で書いたものです。)